双極性障害とは
うつ病と同じく気分障害の一種で、以下のような特徴があります。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 躁症状の存在 | うつ病と異なり、躁症状が存在します。 これにより、病態や治療法もうつ病とは異なります。 |
| 躁・うつの症状が交互に出現 | 過度の気分の高揚感や万能感などの躁症状と、憂鬱な気分や興味・意欲が出ない、考えがまとまらないなどのうつ症状を繰り返します。 |
| 非社会的な言動 | 躁状態時には、大きな買い物をする(浪費)、些細なことでカッとなり他者とトラブルになる(被刺激性亢進)など、極端な非社会的言動が目立つこともあります。 |
| 病識の低下 | 自分が躁状態であるという意識が薄れることが特徴です。 調子がいいと思い込み、周囲の意見を受け入れないため、家族や職場の方が困ってしまうことがあります。 |
| 発症年齢 | 双極性障害は、一般的に20〜30代で発症することが多いですが、小児期から高齢期まで、幅広い年齢層で発症する可能性があります。 |
躁・鬱の周期
気分が高揚する「躁状態」と、気分が落ち込む「うつ状態」が周期的に繰り返されます。
周期は人によって異なり、多くは数週間〜数ヶ月単位で変動します。
双極性障害の症状
双極性障害は、躁状態と抑うつ状態を繰り返す精神疾患です。
躁うつ病とも言われています。
気分が極端に高揚する躁状態や、意欲が低下し何も楽しめないうつ状態を繰り返します。
軽度の躁状態を伴う双極II型や、より激しい躁状態を伴う双極I型などがあります。
躁・鬱の症状
躁状態
- 気分の高揚感
- 気力・活動性の亢進
- 多弁
- 社交性の増大
- 睡眠欲求の減少(不眠)
- 目がギラギラとして落ち着きがない
- 視線が鋭い・動きが多い
- 顔の血色がよく、興奮したように見える
- 化粧や服装が派手になる
このような症状が出現することで、過剰な自信や全能感、無謀な計画立案、過度の浪費、睡眠の必要を感じない、休むことなく活動し続ける、一方的な速い話し方や話題の急変、誇大妄想などが見られます。
鬱状態
- 憂うつな気分が続く
- 楽しさや興味を失う
- やる気が出ない
- 集中力が低下する
- 口数が減る
- 動作が遅くなる、または落ち着かない
- 強い疲労感がある
- 睡眠の問題(不眠・過眠)
- 食欲の変化(低下・過食)
- 表情が乏しくなる
- うつむきがちになる
- 身だしなみへの関心が薄れる
これらの症状により、「自分には価値がない」という強い思い込みや、未来に希望が持てない気持ちが生じることがあります。
判断力が鈍り、仕事や家事をこなすことが困難になったり、普段の活動量が大幅に減少することも見られます。
双極性障害の治療
薬物療法
基本的には気分安定薬や非定型抗精神病薬を使用して気分の波を抑えます。治療に際しては、服用する薬の種類が多くなり過ぎないよう、全体のバランスを考慮して処方されます。
心理社会的治療
薬物療法と併用して、双極性障害の理解、病気に対する心理的反応の観察と対処を支援する精神療法が行われます。
双極性障害は心の問題だけでなく、複雑な要因が絡んでいるため、カウンセリングのみで改善するわけではありませんが、治療の進行を支える重要な役割を担います。
